現在、フィッシング詐欺への対策方法として、ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式など様々なフィッシング検知方式が提案されています。その中でもコンテンツベース(以下、CBといいます。)方式は、データベースのメンテナンスが不要であることから、即時性の高いフィッシング検知方式であるといえます。
協議会では、前年度と同様にCB方式に注目し、研究を行っている電気通信大学との間でCB方式の有効性等に関する共同研究を行いました。前年度の実装実験では、フィッシング検知率は100%であったものの、正規サイトをフィッシングサイトと誤検知する可能性が明らかになりました。
本年度は、この誤検知を防止する方式として、ドメインキーワード手法を取り入れ、正規サイトや携帯向けフィッシングサイトおよびPC向けフィッシングサイトへ適用することで、有効性の評価と改良を行い、その実験結果をまとめました。
コンテンツベースフィッシング検知手法の実用化に向けた評価と改良(PDF:403KB)