フィッシング報告件数
2020 年 1 月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数 (海外含む) は、前月より 1,555 件減少し、6,653 件となりました。
2020 年 1 月のフィッシングサイトの URL 件数 (重複無し) は、前月より 188 件増加し、2,366 件となりました。
2020 年 1 月のフィッシングに悪用されたブランド件数 (海外含む) は、前月より 9 件減少し 58 件となりました。
2020 年 1 月のフィッシング報告件数は 6,653 件となり、2019 年 12 月と比較すると 1,555 件減少となりました。
三井住友カードをかたるフィッシング (2020/01/31)フィッシングサイトの URL 件数
フィッシングに悪用されたブランド件数
総評
減少したのは主に Amazon および一部のクレジットカードブランドをかたるフィッシングの報告ですが、Amazon をかたるフィッシングは割合としては依然として多い状況です。Apple、LINE をかたるフィッシングも、非常に多くの報告を受領しており、楽天、クレジットカードブランドをかたるフィッシングの報告も続いています。金融機関をかたるフィッシングでは、12月には一旦終息したように見えた大手銀行をかたるフィッシングが再び多く報告され、地方銀行やネット銀行のフィッシングサイトも少数ながら報告されました。
報告数は減少しましたが、URL 件数は増加しています。これは、同じメール文面でも、大量に取得した独自ドメインや無料の DDNS (ダイナミック DNS ) サービスを使用して、短時間で誘導先の URL を次々と変えるフィッシングの報告が増えているためです。このようなサイトは、何度もアクセスするとアクセス不能となったり、短時間で停止するケースが多いことを確認しています。
また12月に引き続き、 「ブラウザ意見調査」 等の名目で、スマートフォン等が当選したと誤認させて、個人情報およびクレジットカード情報等を入力させるサイトへ誘導するメールの報告を受領しています。情報を入力すると、意図せず月額料金がかかるサービスへ契約したことになり、毎月課金される可能性があるため、注意が必要です。
ログインを促すようなメールや SMS を受信した際は、正規のアプリやブックマークした正規の URL からサービスへログインして情報を確認するよう常に心がけてください。
また、クレジットカード情報や携帯電話番号、認証コード、口座情報、ワンタイムパスワード等の入力を要求された場合は、入力する前にちょっと立ち止まり、もし、入力した情報が裏で即時に不正利用された場合には、何が起こるかを考え、似たようなフィッシングや詐欺事例がないかを確認するようにしてください。
フィッシングか否かの判断に迷うメールや、不審なメールを受け取った場合は、各サービス事業者の問合せ窓口やフィッシング対策協議会 (info@antiphishing.jp) までご連絡ください。
参考情報
https://www.antiphishing.jp/news/alert/smbccard_20200131.html
ソフトバンクをかたるフィッシング (2020/01/09)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/softbank_20200109.html
楽天カードをかたるフィッシング (2020/01/09)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/rakutencard_20200109.html