フィッシング報告件数
2018 年 10 月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数 (海外含む) は、前月より 144 件減少し、1,100 件となりました。
フィッシングサイトの URL 件数
2018 年 10 月のフィッシングサイトの URL 件数 (重複無し) は、前月より 39 件増加し、885 件となりました。
フィッシングに悪用されたブランド件数
2018 年 10 月のフィッシングに悪用されたブランド件数 (海外含む) は、前月より 3 件減少し、31 件となりました。
総評
2018 年 10 月のフィッシング報告件数は 1,100 件となり、9 月と比較すると 144 件の減少となりました。先月に引き続きキャリア決済の不正利用を目的としたフィッシングメールやショートメッセージ (SMS) の報告が続いています。特に宅配業者をかたる不審な SMS は、スマートフォンの遠隔操作が可能となるマルウエアのインストールへ誘導される恐れもあり、注意が必要です。Amazon や Apple、LINE、PayPal のフィッシングも多くの報告を受領しています。8 月頃までみられた大規模メール配送ではなく、比較的規模が小さい配送が行われており、毎日のように新規 URL へ変わるため、セキュリティフィルタ等で警告が表示されないこともあるので注意が必要です。またフィッシング以外では、仮想通貨を要求する脅迫メールや iPhone 等が当選したと誤認させて月額料金がかかるサービスへ登録させる当選詐欺の被害報告も増えています。個人情報を入力する前に、ちょっと立ち止まって、何が起こるかを考え、詐欺であるという情報がないか確認するようにしてください。フィッシングかどうかの判断に迷うメールや、不審なメールを受け取った場合は、各サービス事業者の問合せ窓口やフィッシング対策協議会 (info@antiphishing.jp) までご連絡ください。
【参考情報】
[更新] MUFG カードをかたるフィッシング (2018/10/24)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/mufgcard_20181024.html
Amazon をかたるフィッシング (2018/10/19)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/amazon_20181019.html