●インターネットバンキングを狙った不正送金被害が急増
インターネットバンキング利用者の情報を盗み取り、利用者の口座から不正送金する事案の被害が急増しています。警察庁の発表によれば、平成24年に64件、約4,800万円だった被害額が、平成25年には1,315件、約14億600万円の被害に達ししており、前年比29倍になっています。
●不正送金の手口
同種の詐欺事件手口としては「フィッシング(Phishing)」という方法を用いるものがよく知られています。これは金融機関を騙った巧妙な電子メールにより金融機関のHPそっくりなページに誘導し、ID・パスワードや乱数表などの情報を盗み取るものです。これに加え、最近、利用者のパソコンをウイルスやマルウエア(スパイウエアなど)に感染させて、それらの情報を盗み取る手口も多発しています。平成25年にはウイルスやマルウエアに感染させる手口によって、多くの金融機関で被害が発生しました。
これらの手口の急速な巧妙化を背景に不正送金被害が増加していることから、フィッシング詐欺及びウイルスやマルウエア感染の対策(不正送金防止、2つの鉄則!)を呼びかけることが不正送金に合わないための被害抑制に必要との認識に至り、「インターネットバンキングの不正送金にあわないためのガイドライン」を策定いたしました。
●不正送金防止、2つの鉄則!
第一の鉄則:乱数表等(第二認証情報)の入力は慎重に!
・絶対に乱数表に記載された全ての乱数を同時に入力してはいけません。また、乱数の一部だけ入力させたり、それを複数回繰り返したりする巧妙な手口もあります。銀行のサイトで偽画面の具体例を掲載して注意を呼びかけていることがあります。そのような注意喚起も活用・参照して、乱数表等の入力は慎重に行いましょう。
第二の鉄則:インターネット利用機器を最新の状態に保とう!
・ニセの画面表示などで、あなたの口座情報を盗もうとする手口に対抗するには、インターネット利用をしている機器のソフトウェアやアプリを最新の状態に保つことが重要です。
●チェックリスト
・怪しいメールを受け取ったら落ち着いてチェックリストで確認しましょう!
※こちらは過去発行分のガイドラインです。フィッシング対策には最新版ガイドラインをご活用ください。