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協議会からのお知らせ

フィッシング対策協議会、日本版 「STOP. THINK. CONNECT.」 を公開

2014年12月03日

本日、フィッシング対策協議会 STC 普及啓発ワーキンググループ (主査:丹京 真一、以下 「STC 普及啓発 WG」 といいます。) は STOP. THINK. CONNECT. Messaging Convention Inc. との国際活動パートナープログラムに基づき、サイバーセキュリティ認知向上メッセージ キャンペーンの促進を図るため日本版 「STOP. THINK. CONNECT.」 ウェブサイト (http://stopthinkconnect.jp/) を公開しました。

グローバル版 「STOP. THINK. CONNECT.」 ウェブサイトは世界的なフィッシング対策ワーキンググループ 「Anti-Phishing Working Group」 (以下 「APWG」 といいます。) と アメリカ合衆国の National Cyber Security Alliance (以下 「NCSA」 といいます。) を中心とした、民間企業、非営利団体及び政府機関の連合体により、2010 年 10 月から、すでに米国において運用が行われています。本サイトは、サイバーセキュリティの意識向上を目的としたメッセージ配信のためのウェブサイトです。英語のみならず、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語など多言語による情報発信が行われています。
日本版 「STOP. THINK. CONNECT.」 では、グローバル版から抽出した情報の翻訳以外に STC 普及啓発 WG メンバーによる国内事情を考慮したインターネットをより安全な空間に保つ手助けとなる情報の発信を行っていきます。

  • 学習資料:
    インターネットセキュリティに関する知識を身に付けていただくための学習教材を提供しています。サイバー犯罪被害に遭遇した場合に相談可能な最寄りの専門窓口情報を掲載しています。
  • キャンペーン:
    定期的に課題を設定し、その解決に向けての提言を掲載しています。
  • 活動への参加紹介:
    ロゴ、テンプレート、ツールキットなどの様々な資料を利用できるパートナープログラムへの加入を紹介しています。加入は無料です。
  • ヒントとアドバイス:
    サイバー空間、モバイル機器の安全啓発資料を公開しています。
  • 研究と調査:
    オンラインにおける振る舞いに関する調査結果を公開しています。
  • ブログ:
    最新のサイバー犯罪手口を知る上で有益となる外部サイトを紹介しています。

今後、STC 普及啓発 WG は日本国内においてサイバーセキュリティの意識向上における課題抽出を行うと共に、「STOP. THINK. CONNECT.」 メッセージを活用していく方法を検討します。また、16 の国と地域 (2014 年 12 月 1 日現在) からなる国際活動パートナーメンバーとの情報交換を図りながら、オンライン環境がすべてのインターネット利用者にとって安全になることを目指した支援活動を行っていきます。
なお、本発表にあたり、APWG事務局長 ピーター・キャシディ (Peter Cassidy) 氏よりメッセージをいただきました。

"The launch of the website plants a beacon in East Asia that all of us will remember as one of the milestones in the deployment of the STOP. THINK. CONNECT. campaign.," said APWG Secretary General Peter Cassidy, one of the founding directors of the campaign. "It will serve to remind of what we can do as members of a global community, responding to cybercrime together."

訳:我々は 「STOP. THINK. CONNECT.」 キャンペーンの推進にあたり、東アジア地域への展開をマイルストーンの一つと捉えています。今回の日本版ウェブサイトの開設はその第一歩の達成といえます。新たなウェブサイト開設が、サイバー攻撃に対し、我々が世界的な展開を行う組織の一員として、共に何ができるかを喚起させるのに貢献すると期待しています。

【STOP.THINK.CONNECT. 】 http://stopthinkconnect.jp/
APWG と NCSA が共同で行っているインターネットを安全に使うための消費者向けセキュリティ普及啓発キャンペーンです。このキャンペーンはインターネットやウェブサイトにアクセスする前に 「ちょっと立ち止まって、(例えば、そのウェブサイトにアクセスすることで) 何が起こるか考える」 意識を持つよう呼びかけています。

【APWG について】 http://www.antiphishing.org/
APWG とは、米国に本拠地を置く、フィッシング詐欺を中心としたサイバー犯罪関連の対策を検討している団体です。設立は 2003 年で非営利団体となります。現在 2000 以上の組織や企業の協力で構成されており、メンバーとしては、警察関係者、政府、大学のメンバーなど多岐にわたります。APWG の主な活動としては、フィッシング関連の統計データの提供や政策や法律などを検討する国や政府、ICANN などに向けたフィッシング対策、予防などのアドバイス、また、フィッシング対策に関する教育などを行っています。

【NCSA について】 http://www.staysafeonline.org/
NCSA とは、Facebook、Google、米国国土安全保障省 (DHS)、マイクロソフトなどインターネットに関わる企業や組織がスポンサーとなり、中小企業や学校などにセキュリティ啓発を行う団体となります。設立は 2001 年で非営利団体となります。

【STC 普及啓発 WG について】https://member.antiphishing.jp/about_ap/wg.html
STC 普及啓発 WG とは、フィッシング対策協議会に参加する、情報セキュリティ対策事業者、銀行、クレジットカード会社、ショッピングサイト事業者など様々なメンバーによって、日本国内のサイバー犯罪防止のための対策や啓発活動を行う団体となります。日本国内において全世界共通の 「STOP. THINK. CONNECT.」 の啓発メッセージ普及を目指しています。

会員組織 (2014 年 12 月 1 日現在) :
・BBソフトサービス株式会社
・EMCジャパン株式会社 RSA事業本部
・GMOグローバルサイン株式会社
・セキュリティ対策推進協議会 (SPREAD)
・アルプス システム インテグレーション株式会社
・株式会社カスペルスキー
・株式会社日立システムズ
・ソースネクスト株式会社
・トッパン・フォームズ株式会社
・トレンドマイクロ株式会社
・一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター (事務局)

<本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先>
■フィッシング対策協議会 (JPCERT コーディネーションセンター内) 山本・駒場
電話:03-3518-4600 FAX:03-3518-4602
Mail:STC 普及啓発 WG 事務局 ( )