プレスリリース
フィッシング対策協議会
フィッシング対策協議会(運営・事務局:一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)は、「フィッシングレポート2011」- 新たな脅威の動向とそれに向けた対策と課題 - を公開いたしました。
従来、我が国はフィッシング被害について、諸外国よりも影響が少ないと言われてきましたが、2009年末から2010年前半にかけて、フィッシングの報告が急増しました。2010年度末は、緩やかに減少してきてはいるものの、コンスタントにフィッシングが報告されています。実際、フィッシング対策協議会へのフィッシングの報告件数は、2011年2月までで、対前年度約33%増(2009年度283件から、2010年度375件)となっています。また、フィッシングサイトの件数は、対前年度で約86%増(2009年度260件から、2010年度485件)となり、報告件数以上の増加となっています。
こういった状況において、日本では、携帯電話などのモバイルを通じてメールやWeb サービスを利用することが諸外国と比較して多いとされています。特に近年では、Android 搭載端末や iPhone 等のスマートフォンの出荷台数が急激に伸び、利用者数も拡大していますが、脅威への対処が十分とは言えません。また、Facebook や Twitter に代表されるソーシャル・ネットワーキング・サービスで利用される短縮 URL を使った新しい攻撃が登場しています。
フィッシング対策協議会の技術・制度ワーキンググループでは、2011年に重要性が増すと考える新たな課題を、「モバイルフィッシング」と「短縮URL」の2つとして、これらの概要、被害状況、対策および課題をまとめました。また、フィッシングに対する「技術対策」や「教育制度」も取り上げ、総合的対策の確立に向けた課題をまとめました。本レポートの主な内容は以下のとおりです。
・フィッシングの動向
- 国内の状況
- 海外の状況
・新たな脅威の動向
- モバイルフィッシング
- 短縮URL
・総合的対策の確立に向けた課題
- 技術的対策
- 制度的課題
- まとめ
詳細は以下URLをご覧ください。
https://www.antiphishing.jp/report/wg/phishing_report2011.html